破急風光帖

 

★  日日行行(214)

2019.02.07

* 日本ではすでに日付が変わっていますが、パリではまだ2月6日。わたしの69歳の誕生日です。

 5日から6日に日付が変わった10分後には、羽田空港から離陸していました。そして今朝、午前4時すぎに、霧に包まれたロワシー空港に着陸。
 今回もいろいろな人にお会いするのですが、去年のように、講演とか、学生の引率などはないので、わたし個人の仕事に集中できそうです。というより、自分の仕事の方向性をじっくり考えてみなければ、と思っています。

 なぜか今年はいろいろな人から誕生日のお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございます。ピンクの花の写真を添付してくれたフランス人の友人もいるし、さっそく今日の昼にあったすてきな女性からも、ピンクの百合の花をいただきましたので、今年のカラーは「ピンク」ということにしましょう。女装してRrose Selavy(マルセル・デュシャンですが)と名乗るとか!
 長年、黒とかブルーとかグレーがわたしの色という感じでしたが、60代になったある年に、突然、「紫」に心動かされたことを思い出します。それで赤紫のセーター買ったのでしたが、そうしたら、先日のARICAの観劇のときに、後ろに坐っていた方に「その色、きれいですね』と言われましたね。で、その「赤紫」が「ピンク」へ、かなあ。でも、「ピンク」のセーターももってますね、そういえば、すでに2枚も。
 と、愚かなことを書いていますが、パリの街を歩いて、カフェで珈琲などをのんでいると、やはり自分の人生にとっての最大の方向付けであった「パリ」の空気に、自分を溶け込ませる時間がときどきは必要だよなあ、という感慨がわいてきます。そのような外国の街をもてたということは、幸福でしたね。
 そうそう、今日昼、ランチを食べたモンパルナスのLe Selectのオーナーに、テーブルをとるときに、今日はぼくの誕生日なんだよ、とつい言ったら、帰り際にさらっと「Joiyeux Anniversaire!」と言ってくれました、それがパリなんですね。


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