破急風光帖

 

★  日日行行  (143)

2018.03.22

* 霙が舞い散る春分。櫻の蕾もふくらみ、咲き始めたところもあるのに、雪が降る、(あなたは来ない〜〜)でした。

 その前日から東京を離れようと思っていたのでしたが、中止。でも、そうなったので、山田せつ子さんのダンスソロ『クロディーヌの手』の公演を三鷹に観に行くことができました。昨年9月からのせつ子さんのダンスソロの第3回目。シリーズ全部を見届けられてよかったです。まだ公演が今日、明日とありますので、コメントを書くことはいたしませんけど。そうだよね、そのように「自分」という「謎」を表現することができる歳になったよね、おたがいに、という勝手な、しかし深い共感を覚えました。(わたし自身の「ソロ」ではない「謎」の「ダンス」?は来週予告します)。

 パリのJérôme Lèbreさんから本が送られてきました。かれは、国際哲学コレージュのディレクターのひとり、何年か前にパリでお会いしています。「不動性礼賛」、Eloge de l'immobilité というタイトル、目次をみると、「タオ、ヴェーダ、仏陀」から「街、駅」まで。過剰な「動」の時代に対する「抵抗」の哲学かな?こういう若いフランスの哲学を受けとめて、誰か、本気で「交流」しないかしら?わたしに本が送られてくるということは、そういうことを求めているのだと思いますが、わたしには、もはやそれを押し進めるための「力」がない。誰か、引き継いでくれないかしら?

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