破急風光帖

 

★ 日日行行 (7)

2015.11.11

★ ミャンマーの風
 みなさんご存知のように、ミャンマーの総選挙でアウン・サン・スー・チーさん率いるNLDが勝利。この国の大きな歴史的な転換点なのだと思います。
 

その選挙の前日7日にヤンゴン大学のレ・レ・ウィンさんを迎えて対話の会を開くことができたのは、感動的でした。選挙があるなどとは知らずに、この日程をセットしたのでしたが、彼女は、わたしが、これも直感的に決めた「ミャンマーの現在の風」というタイトルに反応して、パワーポイントを準備してくれて、まさにこの国の決定的な「現在」について語ってくれたのでした。
 じつは、わたしは、彼女が駒場の大学院生だったときからの知り合いですが、彼女がこんなふうに、オープンに自分の国の現状を語ったのをはじめて耳にしました。感動しました。わたしはもちろんミャンマーの研究者でも専門家でもないのですが、ひとつの未知の国とこういうふうに、ひとつの、細いけれど気持ちの通った「橋」がかかることが嬉しい。それこそ、人文科学の使命であり、大学の使命だと考えています。これこそが、UTCPの創設理念です。ひとつの異文化、海外の文化と、地上の利益などを超えて、長い時間をかけて、継続的に、「おつきあいする」こと。それを、人生をかけてやる、それこそが人文科学の生命です。
 この対話の会の詳細は、菊間さんがブログを書いてくれていますので、それをごらんください。

IMG_3363.JPG


↑ページの先頭へ