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Title:

東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)シンポジウム 「反出生主義の含意と射程――「生まれてこなかった方がよかったのか」をなぜ問うのか」(要登録)

満席により申込締切しました
Date:
2021年5月29日(土)14:00-17:00
Place:
Zoom開催


東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)シンポジウム
「反出生主義の含意と射程――「生まれてこなかった方がよかったのか」をなぜ問うのか」


【日時】2021年5月29日(土)14:00-17:00
【会場】Zoom開催

【申込方法】(先着300名様となっております。)
以下のリンク先のフォームに必要事項を入力いただき、送信してください。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZAvd-2vrzIsHdSBxNL7X8ZEz5CqEIv-0qf7


【講演者】(50音順)
・長門 裕介(大阪大学社会技術共創研究センター特任助教 / 価値論、社会哲学)
・吉沢 文武(秋田大学高等教育グローバルセンター講師 / 分析形而上学、価値論)
【特定質問者】
・筒井 晴香(東京大学生産技術研究所 特任研究員 / 分析哲学、応用倫理学、ジェンダー)
【オーガナイザー / 司会】
・山野 弘樹(東京大学大学院博士課程 / ポール・リクールの哲学)

【企画趣旨】

今回のUTCPシンポジウムにおいては、「反出生主義」と呼ばれる思想を扱います。
「反出生主義」とは何でしょうか? それは、「人間はこの世に生まれない方がいいし、子どもを産むべきでもない」という主張内容を持つ思想です。
こうした「反出生主義」という思想をめぐって、本企画においては次の二つの発表を行います。

1.「反出生主義とは何か デイヴィド・ベネターの見解を中心に」(講演者:吉沢文武)
反出生主義は、デイヴィド・ベネターの著書によって注目を集めるようになりました。その刺激的な主張に対しては、不安や警戒心を抱くひともいれば、逆に、強く惹かれるひともいるかもしれません。ですが、その主張にちゃんと賛成したり反対したりするには、反出生主義とはどのような考え方で、どのような根拠で主張されているのか、まずはよく理解する必要があります。この発表では、ベネターによる議論を解説したうえで、より一般的に、反出生主義という考え方にどのような特徴があるのか、整理したいと思います。

2.「出生における同意の不在 反出生主義とwrongful life」(講演者:長門裕介)
反出生主義の論点のひとつに「同意の不在」があります。反出生主義者は「同意がない」ということから出生させることを不正なものとみなし、それを差し控えるべきだと主張するかもしれません。一方、反出生主義に反対するひとはそれに対して、出生前に同意を取ることは原理的に不可能なのだからその議論は無効であると主張するかもしれません。この発表では「同意の不在」が反出生主義にとってどのように論点になるのかを検討した上で、いわゆるwrongful life訴訟と反出生主義の関係を扱います。

本UTCPシンポジウムにおいては、吉沢さんと長門さんのご講演に対して、分析哲学や生命倫理の分野でのご研究がある筒井晴香さんに特定質問をしていただくことで、改めて「反出生主義」がどのような特徴を持つ思想なのかを議論してまいりたいと思います。

皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。


【参加資格・確認事項】
・参加費は無料です。
・哲学にご関心を持つすべての方たちのご参加を歓迎いたします。とりわけ、一般の方々のご参加をお待ちしております。(専門家の方がご質問される際には、平易な言葉でご質問をされるようにお願いいたします。)
・本セミナーは、多くの方のご来場が予想されます。ですので、講演者以外の方は【 ミュート 】の設定にしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
・[質問‐応答]の時間におきましては、質問は【 Zoomのチャット機能 】を使用していただいて、その質問に対しご講演者の方が口頭で応答を行うという形式を採用させていただいております。この形式は、より多くの方々がご質問できるようにするための工夫の一環です。なお、チャット欄はホストにのみ閲覧可能な設定になっております。

・また、質問の仕方に関しましては、以下の【三つのルール】を設けさせていただきます。
1.質問は、お一人につき2つまで
2.質問に対する応答の時間は、お一人につき5分まで
3.複数の講演者に同一の質問をする場合、質問は1つまで

・なお、時間の制約上、すべてのご質問にお答えできるわけではないという点は、あらかじめご了承ください。
・質問の時間の延長は、最長で1時間程度とさせていただきます。
・他の参加者に不安を与えるような迷惑行為を行ったり、円滑な会の進行を阻むような妨害行為を行った場合、運営の判断でご退出の措置を取らせていただく場合があります。

【プログラム】
14:00-14:10 シンポジウムの趣旨説明・講演者の紹介
14:10-14:40 講演1(吉沢 文武)
14:45-15:15 講演2(長門 裕介)
15:20-15:50 特定質問(筒井 晴香)
16:00-17:00 質問‐応答の時間
(※プログラムは予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。)


【主催】
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属 共生のための国際哲学研究センター(UTCP)
日本学術振興会科学研究費基盤(B)「「人生の意味」と死の形而上学:分析実存主義の可能性とその批判的検討」(代表:北海道大学 藏田 伸雄)


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