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Title:

【シリーズ 政治について誰もが安心して深く考えられる哲学対話】(登録制)

要登録
Date:
2020年11月14日 (土) 10:00〜12:00
Place:
Zoom開催

【シリーズ 政治について誰もが安心して深く考えられる哲学対話】(登録制)
 
世話役:山方元(philosophy愛知)

【趣旨】

 以前、「哲学カフェに政治を持ち込んではいけない」と言われたことがあります。

 反対理由として、「哲学カフェに政治的な色がつくと偏見を持たれ参加者が減る」「真理の探求ではなくて勝ち負けを争う不毛な論争になる」「知識や関心の差が出て発言出来る人と発言出来ない人が出てしまう」「声の大きい人ばかり発言してパワーバランスが表面化する」ため、「心理的な安心・安全が得られない」といったことがあるようでした。
 また、哲学カフェについては、「哲学カフェは政治的に中立であらねばならない」「哲学カフェは身近なことを考えるべきで、政治のような身近ではないものは相応しくない」「文化活動、娯楽の場である哲学カフェに政治を持ち込まれると楽しくなくなる」という暗黙のルールがあるとする発言も聞いたことがあります。
似たような言説は、哲学カフェに限らず、スポーツや文化やアートにも言われるのを見聞きします。大坂なおみさんの黒人差別への抗議行動への批判、検察庁長官の人事に対して小泉今日子さんら芸能人のツイッターでの発言への批判、浜崎あゆみが東京レインボープライド2018のステージで歌ったことへの批判、など枚挙にいとまがありません。
 では、私たちはいつ政治について考え、話し合う経験をしているのでしょうか?家庭や学校や職場などで出来ていますか?
 気のおけない友人とだけ喫茶店などで話したり、SNSやネットで一言居士として呟いたり、「いいね」を押したり、リツィートをしたり、床屋政談している範囲なら許せるのでしょうか?

 一方ではタブーとして話し合いから遠ざかり逃げるのに、他方では雄弁になるのはなぜか?

  背景には、政治的なテーマを話し合うと、冷静さを失い、敵か味方に分裂し、互いの人格攻撃をして、その場で傷つけあい嫌な思いをするばかりでなく、その後に私的には友人を失い、公的には仕事や人間関係を失うなど後々までしこりを残しがちなことを経験したり見聞きしていることがあるかもしれません。また政治家や社会的立場がある人たちでさえ、良い対話の手本になるような振る舞いをするモデルとなる人が少ない現実もあります。
 
 哲学カフェだから、政治的なテーマを避けて参加者の心理的な安心安全(セーフティ)
を守らなくてはいけないのか?
 セーフティな場にするルールを設けている哲学カフェだからこそ、政治的なテーマも話し合えるはずではないのか?

 モヤモヤは尽きません。
 「政治について無知である」というより深い(不快な)自覚に基づいてこそ、哲学カフェと政治をめぐって問いあい、語り合い、聞き合い、考えを深められるのではないかと考え、今回のシリーズを開きます。

 こどもや若者や女性は政治の場から排除されてきました。中高年男性が独占してきた感がある政治について、自由に話しができる風土や文化は、哲学対話から生まれて欲しいと願っています。
 また、異質な他者とどのようにして対話するかを追求してかきた哲学対話こそ、対話を諦めがちな政治の場に生かせるとも期待しています。
 哲学カフェには何が必要か大切か、哲学カフェの進化(深化)はどうしたらよいのか?その手本やモデルも探求したいと考えています。

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【テーマ】政治的な話題を話しにくい空気があるのはなぜか?
【日時】2020年11月14日 (土) 10:00〜12:00
【参加費】無料
【場所】オンライン(Zoom使用)
【申し込み】下記のフォームからお申し込みください。締切は11 月13日15時までhttps://forms.gle/B1DiQgreZQ56NfcX9


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以下の参加条件をご了承の上ご参加ください。

【参加条件】
以下の条件をご了承いただける方のみご参加ください。当日ご了承いただけていないと判断した場合は、ご参加をお断りすることもあります。

・原則参加される方はビデオオンを条件とさせていただきます。
・開始時間をお守りください。(開始5分を過ぎると入室出来なくなります)
・自身の政治的な見識を披露する場ではありません。長い演説もご遠慮ください。
・特定の政党や政治的立場を支持したり否定したり、他の参加者に同意を求めたり強制する場ではありません。
・直近の具体的な政治的テーマを解決するためのロードマップを作る議論の場ではありません。ゆっくりじっくり考えます。イライラせずに対話にご参加ください。

※第2回以降は、Facebookページ〈Philosophy for Everyone〉での告知になります。

主催:P4E(Philosophy for Everyone)研究会
共催:東京大学大学院総合文化研究科・教養学部付属 共生のための国際哲学研究センター(UTCP)


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