破急風光帖

 

★ 日日行行 (49)

2016.07.20

 前回は9日の青山学院の会議場ホールでダンスを大天使ガブリエルを踊ったことを報告しましたが、先週16日は、今度は、青山学院のアスタジオのホールで、わたしが勤務する総合文化政策学研究科のイベントでデザインについて講演しました。

 総合文化政策とは広い積極的な意味での「デザイン」だという視点から、今春、新国立美術館で大規模の展覧会が開かれた三宅一生さん(わたしもカタログに書かせていただきました)からデザインの思想をどう学ぶか、という内容の講演でした。デザインとは、自分自身をすら革命しつつ、しかしその度ごとによりいっそう自分自身になる、そんな「自由の行為」なのだ、という結論に向って、これも疾走かな。
 でも、客観的に三宅一生を論じるというよりは、わたしにとっての一生さんとの出会いを語るプライヴェートなトーンも織り込んで、ある意味では、オマージュとしてのトークでありました。途中、演台に隠しておいたIssey Miyakeのブルーのケープ(その朝、思いついて家人から借りてきたものでしたが)を、手品のように取り出してプリーツの説明をしたりしました。

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