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UTCP日本思想セミナー:『蟹工船』再評価、その世界的動向―そして東大生はいかにこの作品を読んだか

終了しました
Date:
2008年12月9日(火)17:00-19:00
Place:
東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1[地図

講演者:島村輝(女子美術大学)

司会:高榮蘭(UTCP)

使用言語: 日本語 入場無料,事前登録不要

〈要旨〉
 2008年、日本で小林多喜二の『蟹工船』がブームになっている。現在の若い人々がおかれている「過酷な労働状況」を『蟹工船』という物語の中に見出し、共感しているからであろう。このような、日本の『蟹工船』ブームに、他の国のメディア・出版媒体が注目し、例えば、韓国では、今年の秋に『蟹工船』が翻訳・刊行された。また、2008年夏に、イギリスのオックスフォード大学では、8ヶ国から集まった30人以上の発表者によって、「多喜二の視点から見た身体・地域・産業」というシンポジウムが行われた。これらのシンポジウムを企画し、成功させたのは、今回の講演者である島村輝教授である。
 この小説が書かれた1929年は、ニューヨーク証券取引所で株価が大暴落し、世界恐慌に突入した年である。2008年の経済危機は、それと同じものだとは言えないのだが、このような状況だからこそ、今回の講演会のテーマである「『蟹工船』再評価、その世界的動向」に注目する必要があるだろう。この小説に附随している「暴力が支配する状況」への問いかけ、「力を持たない者達」による「連帯の力」は、イマ・ココを生きる我々にどのような可能性を示してくれるのだろうか。この講演に期待してみたい。(文責:高榮蘭)

【報告】

Crab-ship.gif

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