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時の彩り(つれづれ、草) 104

2010.05.17 小林康夫

5月
しばらくぶりです。この間、連休は、春の休みもなく新学期に突入した疲れ、もあるのか、久しぶりにダウン。小さいけれど、結構、重い原稿を2つばかり書かなければならないこともあって、ブログにまでは手が回らず。ブログも習慣が途切れると書かなくなりますね。わたしには、どうも常時・不特定の発信は向いていないみたい。ツイッターをはじめようという気もなかなか起きません。「つぶやく」ことにどんな意味があるのか、よくわかりません。が、UTCPとしては、導入を考えていないわけでもありません。ダウンしていたとは言ったけれど、この間、いろいろな方にお会いしていました。そういう会はとても多かった。そのうちのいくつかを2回にわけて語ってみます。

人々①(松浦晃一郎さん)
 5月の7日、前・UNESCO事務局長の松浦晃一郎さんに駒場に来ていただきました。ほんとうは、UTCPでお招きする予定でしたが、いろいろな事情から学部1、2年生の授業「グローバル時代を生きる」のほうで、若い人たちに向けてお話しいただくことになりました。

 1995年にパリに海外研修に出かけたときに、駐仏大使でいらした松浦さんとお会いしましたが、そのとき、わがアーティストの友人たちと私的なパーティに大使をお誘いしたことがありました。その後、ユネスコの事務局長を10年間おつとめになり、組織を大幅に入れ替えるような大活躍されているのを見て密かにエールを送っていましたが、この2月にあるパーティで久しぶりにお目にかかり、ぜひ駒場に来てくださいとお願いしました。

 当日は、アドミニ棟のホールで、世界のなかでの日本の現実のこと、世界文化遺産のこと、英語力の問題など多くのトピックを話してくださいましたが、わたしとしては、その後に、学部長や江川理事などとともに構内のレストランで会食しながら、事務局長としてのご苦労の数々のお話しをうかがったのが、感銘が深かったです。63歳から10年間、国際機関のトップの要職を走りつづけたその強靭さに感服しました。

matsuura_africa.jpg

 後日、わざわざわたしにご著書の『アフリカの曙光』(かまくら春秋社)をお送りくださいました。アフリカ53カ国との対話の記録ともいうべきこの本が多くの人に読まれることを祈ります。われわれUTCPもなんとかアフリカとの対話に向けて行動を起こさなければ、と思う毎日です。

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