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時の彩り(つれづれ、草) 010

2007.11.05 小林康夫

☆ 12572(速度と気配)

12572――この数字は、10月ひと月間の本Webサイトへの合計訪問者数。1日平均なんと約400人ということになる。UTCPメンバーは当然のぞくだろうが、それだけでは説明がつかない。外部からも多くの方々が関心を寄せてくださっている証し。

ちなみに試行期間であった9月の平均訪問者数が1日約170人だから、本格運用一ヶ月で倍増以上。うち1割くらいは海外からのアクセスで、合衆国、ドイツ、フランス、オランダ、英国がそのベスト5。UTCPを代表してみなさんが寄せてくださる関心興味にお礼を申し上げる。今期のUTCPでは、Webはわれわれの重点項目のひとつ。そのきっかけは、6月上海でNYの張旭東さんらと会ったときに、UTCPのサイトを関心をもって見るのだが、たいした情報がない、と怒られたこと。情報発信のツールとしてきちんと整備することが、いまの時代には、不可欠と思い知って、それなら逆に、単なる告知板では終わらない、人文科学の未来に役立つようなWebの新しい使い方まで開発するつもりで取り組もうということになった。

現段階では、

1) UTCPの全活動の記録を保存し、透明な形で、すばやく公開する。(たとえばセミナーのハンドアウトなども読めるようにする、出版物をPDF公開する、イベントの写真・動画を公開する、など)
2) 英語・中国語のコンテンツを作成して海外からのアクセスに応える。
3) 教育プログラムの全プロセスを記録する。
4) とりわけ若手研究者に自らの研究活動を発信する場を与える。
5) 海外研究者とのコレスポンダンスの場を作成する、Web上での新たな注釈学を模索するなど、新しい「使い方」を実験する。

……等々の方針のもと、日々、技術的に、またデザイン的に、試行錯誤を繰り返しながら「進化」させようと思っている。われわれのスローガンは、「速度と気配」!――UTCPの「脈動」をそのまま同時的にお伝えするツールとして「育てて」いく所存なのでこれからもどうぞご支援を!

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