一見すると問いをはぐらかしているかのように見えながら、しかしそれは、モーセの「誰」とは、まさに垂直の歴史、契約の回帰、つまりは神と名乗り命じる他者が「必ずともにいる」――そのような存在であると宣言するのだ。