「第一に、至高の絶対者神が、民の許に降下すること、第二に、エジプト人としてもイスラエル人としても自己同一性を喪った牧人モーセに奴隷解放を託すこと、第三に、『エフィエー』の反復を含む謎の神名の開示、第四に、有能で富み国家を形成している民でなく、なぜ奴隷のような卑小で徳もない無意味な人々に至高の神が関わるのか、第五に、奇妙な十の言(一般に十誡と言う)を民に与えたこと、第六に、なぜ奴隷の民に過酷な荒野の漂泊を四十年もの間課したのか、第七、民が金の雄牛(肥沃の象徴)を鋳造しその偶像礼拝によってヤハウェに対して反乱したこと、などが注目される」。