だが、実は、わたしは、これ以前にも、宮本さんが創世記のアブラハムの物語に依拠して展開した論文(「『アブラハム物語』の現代的地平」)を取り上げて、わたし自身のアブラハム物語への読解を対置したことがあって、今回はそれに続くものである。