ある意味では、人類は全体的には、人口が途轍もない速度で増加するのをゆるすほどに、かつてなかったほど豊かに繁栄しているとも言えるわけだが、そのグローバルな「繁栄」が、水や空気といったもっとも基本的な環境次元に深刻な汚染窮乏をもたらし、温暖化による地球環境全体の劇的変容を加速し、しかも地球の他の多様な(生物16,000種以上)を絶滅の危機に追い込み、しかも人間社会そのものも、ほんの一握りの富裕層が富を一人占めして、貧困格差は広がる一方というわけである。