無名の、顔のない、圧倒的な「量」は、まさに世界から「意味」を奪ってしまうのであり、その意味の剥奪、いや、抹消に対して、「意味」を復権し回復する方向へ、人間を「意味」として再発見する方向へ、というわけである。