だが、孤独のなかで聖なる光にも包まれることなく消えていく、もはや侵すべきなにものもないがゆえに「不可侵な」inviolable――スティミッリさんはこれこそ「holy: heilige: sacer」など一連の言葉の語源的意味だと説明している――存在こそが、忘れられ、隠され、無視された「聖人」のもうひとつのフィギュールなのではないか。