ひとつだけ言っておくとすると、当然のことだが、能力には、「スキル」skillと言われる技術(テクネー)と対応したものもあれば、また「アビリティ」abilityと言うべき認識感覚能力、さらにはたとえばアマルティア・センが用いたような「ケイパビリティ」capabilityの場合のように外的環境のなかでの実践可能性にかかわるものもある。