もとより専門家ではないわたしには、この危機の構造を現時点で明確に把握する力はないが、しかしさまざまな解説を総合すれば、ともかくもアメリカ合衆国の、おもに住宅を中心にした巨額の貸し付け(低所得者向けサブプライム・ローン)を細分化して、証券化し投資の対象になるようにしたことが大きな因のひとつであることは動かない。