水と火(熱)から膨大な、無名の、個別化を知らない連続的な量としてのエネルギーが取り出され、使用され、それが現実をラディカルに変革し、人間にとっての新しい現実を構成するようになる――モデルニテとは、こう言ってよければ、水、風、太陽、森、草原等々すべてを含めて「大地」と呼んでおくとして、そのような自然の「大地」の諸力とはもうひとつ別の「基底」が人間の現実を構成するようになる時代である。