二日目は、「高等教育の国際的状況と人文学の未来」という総題のもと、イタリアから来たコジェーヴの研究家のマルコ・フィローニさん、コレージュのジゼル・ベルクマンさん、西山雄二さんがそれぞれイタリア、フランス、日本の、――どれもかなり厳しい!――状況を報告して問題点を指摘し、それを受けてこの十月にブエノスアイレスでもいっしょに「人文科学の危機」を語りあったフランシスコ・ナイシュタットさんがシュミットとベンヤミンを対比させつつ、至高の主権性つまり政治的決定という視点から世界化(グローバリゼーション)の問題を分析した☆1。