われわれの「時代」の変質、というより「時代」という理念そのものの変質、いや、もっと言うならまさに質への変化とも言うべき変「質」が問題になっているのだが、それを規定する仕方がいろいろあるなかで、ここではそれを速度の問題として、つまり強度から速度へ、ではなく強度よりは速度を、という変化として、言い換えれば、質としての速度へという変化として、把握する方向へと考えようとしているのだ。