たとえば、「ウダヤさんがたずねた。『瞑想に入って坐し、塵垢を離れ、為すべきことを為しおえ、煩悩の汚れなく、一切の事物の彼岸に達せられた師におたずねするために、ここに来ました。無明を破ること、正しい理解による解脱、を説いてください。』師(ブッダ)は答えた。『ウダヤよ。愛欲と憂いとの両者を捨て去ること、沈んだ気持ちを除くこと、悔恨をやめること。平静な心がまえと念いの清らかさ、――それらは真理に関する思索にもとづいて起こるものであるが、――これが、無明を破ること、正しい理解による解脱、であると、わたしは説く。」