ポストーンが《ルームランナー》treadmillと名づけている、資本主義における価値の自己増殖的なダイナミズムは、もちろんいまだに労働をそのひとつの確かに重要なファクターとして含みこみ、労働を管理し、操作しているが、しかしにもかかわらず労働は価値のダイナミズムのもはやいくつもあるファクターのうちのひとつにすぎないのではないかと思われるのだ。