歴史の災厄の「火」から逃れるために、根を空に向けて黒い水のなかに身を投じるポプラ=人々の姿を書かずにはいなかった詩人がみずからも、そのように水へと飛び込み、そうして「詩」を終わらせなければならなかった――その詩の運命がここでもまた、密かに、しかしこんなにも明らかに、「参照」されていないわけではけっしてない。