☆2 たまたま手元にある邦訳(ベンヤミン著作集1、晶文社刊)ではこの部分は「いわばオバケめいた混合体」と訳されている。この部分のあとのほうでベンヤミンは「文明国家の生活における警察という現象は、どこにも捉えどころがなく、いたるところに遍在する幽霊であって、その暴力も無定型である」(同上、ただし「オバケ」は「幽霊」に代えた)とも言っている。