ところが、ベンヤミンの暴力批判のいっさいはこの区別に依拠していたのであり、この警察の不純に対抗するために、――そしてそれこそがまさにベンヤミンの「天才」でもあるところなのだが――ベンヤミンのテクストそのものがいわば「内向きの爆発を起こす」。