意味からも価値からも遠く、「あるべきようにある」と言葉で言うことすら、すでにひどい錯誤にちがいないように「ある」ことに、あらためて眼を瞠りながら、いったいどのようにして歴史は可能なのか、とおそるおそる問いはじめる。