この不可能な関係にひとつの「像」を与えようとして、今年の三月、ニューヨーク大学でチャン・シュードンさんとの「時代」をめぐる合同セミナーのときに、わたしはなぜか――村上春樹的というのはこのことなのだが――「世界の終わり」という井戸の底にしゃがみこんでいる私というトポロジーを語りだしていた。☆2