「はかなさ」は自然の「時」のリズムを示しているのではなく、たとえば刻一刻変化し続けるディジタル表示の株価ボードの明滅ように、それ自体としては無意味の、しかし「利益」(もちろん同時に「損」)の可能性を孕んだ欲望の集合的な「はかなさ」なのである。