☆2 だからこそ、わたしにとっては、この憑在論的な契約がどのようにして「解消」されうるのか、が問題なのである。本論の契機となった精神病理コロックにおいては、精神病理学者の方々に対して「契約はどう解消されるか?」と訊ねたのだが、新宮一成さんが手を挙げて、「フロイトによれば夢においては契約は解消されているのだ」と貴重なコメントを寄せてくださった。