つまり、十誡は、前半が神との契約、後半が「殺してはならない」、「盗んではならない」等々を含むイスラエルの共同体の内部における「隣人」間の掟だが、後者は、二次的なものにすぎず(といっても、この二次性がどのように前者から派生するのか、という問題は残るのだが)、重要なのは、圧倒的に前者である。